通勤、会社帰りに秋葉原を通ります。
いつも何気なく過ぎる、駅構内の通路横で、ピアノの弾き語りで路上ライブをしている若い女性がいました。
ほんの30秒くらいしか聴けませんでしたが。
あたたかなメロディーに柔らかい声で、こんな歌詞をのせていました。（うろ覚えなんでちょっとちがってるかもしれませんが）
雨で空が ぴっかぴか
心もおんなじなんだって
泣いたら心がぴっかぴかになる
〜中略（単に覚えてないだけ）〜
泣いたらその分ぴっかぴか
笑ってその分ぴっかぴか
・・・・・
ああ、いい曲だなあ、いい声だなあ、そしてなにより、あたたかい歌詞だなあ。
誰だろう、あの歌い手は。
後ろ髪（と言うほど髪ない）を引かれつつ電車に乗りましたが、乗ってからも、頭の中でリフレイン。
電車の中で、一部しか覚えていない、誰が歌っているのもかも曲名も知らない、その歌を心でなぞり、あたたかい気持ちになっていました。
帰宅してインターネットで検索。ただの流しの人だったら見つからないかな、と期待していなかったのですが、あっさり見つかりました。
名前を聞いたことがない方でした。
宮崎奈穂子 「ぴっかぴか」
有名な方なのかもしれませんが、私は初めて聞いた。
幸い、Youtubeに動画もありました。
歌詞
ぴっかぴか/宮崎奈穂子
夕日が傾いて前髪が揺れた
どこからともなくご飯の匂い
そろそろ帰ろうかってつないだ手は
しわしわの大きな手
夕焼け空に１番星
心にもあるんだって
笑うとぴっかぴかになるんだって
おじいちゃんの影と半分もない僕の影
並んで歩く
｢明日から幼稚園行くんだ｣
夕焼け空に１番星
心にもあるんだって
笑うとぴっかぴかになるんだって
たくさんたくさん雨が降った日の
次の日の空がきれいなのは
雨が磨いてくれるからなんだよって
おじいちゃんは笑った
雨で空はぴっかぴか
心もおんなじなんだって
泣いたらぴっかぴかになるんだって
幼稚園で悲しいことがあったら
そんな雨だと思って
傘をさして晴れるのを待つんだよって言ってくれた
雨で空はぴっかぴか
心もおんなじなんだって
泣いたらぴっかぴかになるんだって
笑った分だけぴっかぴか
泣いた分だけぴっかぴか
明日もいいことありますように
たぶん、メジャーレーベルではないと思うのですが、CDも出して武道館でライブもしているようです。
そんな人が、あの寒空の中、路上ライブを続けているその熱意に、ああ、若いのにすごいなあ、と感動しました。
３０秒の幸せをありがとう、と言いたくなりました。
