台風が通り抜けたその夕方、空が不思議な空でした。
仕事をしていると、空に気を回すことはありません。というか、ずっと屋内なのでムリですね。エンジニア病です。
しかし職場で休み時間に空や宇宙や生き物たちのことを話すと、
「ヒマだねえ」
と白い目で見られるくらいなものです。
私は、空や星や、野の生き物がとても気になります。
仕事以外の時は、周りの風景のことに注意して観て感じています。
ましてや、休日ならなおさら。
たいしたことを考えるわけではなく、ただ
「土星の環はなんか宇宙って感じがするねえ(ゾクゾク)」
「夏の積乱雲見てると、雲が生き物みたいだよ!」
「田んぼの土手に小さな穴があいてる!もしかしてカエルのおうちか?」
とかいう程度のことなんですが。
エンジニアには、こういう子供っぽいロマンも大切だと思うんだ。
さて。台風一過。
久しぶりの夕焼け空。
ここしばらく仕事が忙しく、まともに空を観ることなどありませんでした。
近所を流れる川のすぐそばの河川敷。田んぼの向こうに遠く地平線が広がります。
きれいだなあ。
あの地平線まで、なんkmあると思いますか。
たった数kmだそうです。地球はまるいからというのですが。
地球は丸いとは思えないですよね、これを観てると。大地の果てまで広がっているような気がする。
でも、ここからは富士山が見えます。
この富士山の沈み方を観ると、ああ、静岡までいくと、少し丸みで下の方が隠れているのだというのが、少し感じられます。
子供たちは、そんな地平線云々は知ったこっちゃありません。
子供のすごいところは、道端にある名もない雑草を観て感動し、楽しみ、笑い、学ぶことです。
子供に高価なおもちゃなど、いらないのです。
自然にある、すぐそこにある、そのもので、じゅうぶん。
稲刈りが終わったばかりの田んぼに、台風一過の強い風が渡ります。
なんか、こんな情景観たことがあります。たしか、映画の「風と共に去りぬ」だったかな。
ちょっと、夕日の赤さって、怖いところ、ありますよね。
そんな空想を呼び覚ますところも、夕日は面白い。
結局、暗くなるまでいました。
子供たちは遊び疲れて、帰ってごはん食べたらすぐにぐうぐう。
あれ、勉強は?(笑)
愛しい子供たちよ。
この里山の風景に親しみ、悠久の自然を少しでも感じ、宇宙を見上げて星の物語に想いをはせて、ゆったりどっしり、マイペースに育っていっておくれ。
お金や時間や見せかけの豪華さなどにとらわれずに。
明日は、十五夜ですね。
お月見、できるかな。