法隆寺・東大寺へお参りして来ました。


あけまして、おめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いします。


年末、12/30の実家帰省中に、奈良へ行ってきました。

実家は伊丹空港の近くで、奈良京都へのアクセスは良いのですが、なぜかこれまで帰省中に行ったことがありませんでした。

mixiで仏像好きな方々とのご縁があり、東京の国立博物館興福寺の阿修羅さんとお会いしてから、そちら方面に少し興味が出て来まして、今回、出かけることにしました。

法隆寺興福寺東大寺に参拝するつもりでしたが、時間的に興福寺は難しかったので、法隆寺東大寺になりました。





法隆寺はインター降りてすぐです。家から車で45分くらい。本当に近いです。

法隆寺至近の駐車場に車をとめます。土産物屋併設の駐車場。土産物屋のおじさんが、
「買い物か食事かしてくれたら駐車料金タダです」。
よくある観光地のサービスだが、言い方がとてもまあるくていやらしくない。
まあ、世界遺産だから労せずともお客が来るせいかもしれないですが。

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法隆寺の正面、なんという門なのかわかりませんが、とても綺麗な屋根の形。入口からいい雰囲気を醸し出しています。

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門の両脇には仁王さんが。東大寺の仁王さんほどではありませんが、網戸がない分生々しい感じがします。

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門を抜けると、長い道の向こうに五重塔が見えて来ます。
この風景のバランスも、素晴らしいものです。
こう、絵になるように作られていることに驚きを感じます。

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拝観料を払って中へ入ります。

柱の太さ、屋根の木組み、扉の傷。

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1000年よりはるか昔に木で造られたものがこうして残っている奇跡。
柱に触れると、そのなんともいえないごつさ、ざらつきに、奈良時代当時の人々の息吹を感じるような気がします。

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子供たちは境内を走り回っています。

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走りまわったらあかんでと注意したら、案内をしているおっさんが
「ええでええで」
と温かいお言葉を下さりました。
なんて心の広い世界遺産!
昔から、私がお寺より神社が好きなのは、子供が自由に入って遊べるのがいいなと思っていたのですが、このお寺は子供が遊べる!
もちろん、あまり無茶はダメなのは承知の上ではありますが、こう言っていただけるだけで本当に助かります。

五重塔。空に映えます。ようくみると避雷針が付いているんですよ。

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境内には楓の木が、寒そうに風に吹かれています。

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境内はぐるりを壁で囲われていて、鐘つき堂のようなものもありました。

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ふと、屋根を支える部分に狛犬さんを見つけました。

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またまた、竜を見つけました。柱に巻きついています。今年の干支ですね。

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なんか、サルみたいなのも・・・

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なんでしょうか。建物を守る守り神のようなものなのでしょうか。
それとも、なにか罰を与えられてずっと力仕事をさせられているようにも見えます。





さて肝心の仏像です。写真は撮ってはいけないのでありません。

西院の金堂だったと思いますが、釈迦三尊像とお会いしました。
金網越しでしたが、薄暗いお堂の中に、静かに座っておられました。
他にも、薬師如来さん、阿弥陀如来さん、それを守る方々、総勢10人くらいでしたでしょうか。

お釈迦様の正面に立って「こんにちは」と声をかけましたら、こちらは声というよりは音というような感じの響きが脳に入ってきました。
なにかもうこの世のものではない、実物感のない存在でした。
顔見てるとなんか心が澄みきって行くような感じです。矛盾がない。
周りにおられる方々とは全く違う存在でした。


東院には百済観音様がいらっしゃいました。
とても背が高くて見下ろされているのです。
正面に立って「こんにちは」と声をかけましたら、
「おまえ、なにしとんねん」
と言われました。
え、なにて、お参りですけど・・・
なにか、うだうだ迷っている自分を叱るような、そんな表情に見えました。


夢殿に救世観音がおられるはずだったのですが、厨子を開くのは年に2度だけで今はシーズンではないらしく、お会いできませんでした。
アルカイック・スマイルを拝見したかったのですが。
これがマイミクさんがよくお話されてる「御開帳」ってやつか〜、と勉強。
次は時期を選んで行こうと思います。

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この後、しっかりと土産物屋で食事をして、駐車料金をタダにしたことは言うまでもありません(笑)






次は、東大寺・・・ほとんど時間がなくて、大仏殿のみの拝観となりました。

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大仏さんといえばこれですが、私は東大寺の大仏さんが昔からあまり好きではありませんでした。

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顔だけが妙にデジタルな感じがして・・・
あと、堂内に土産物屋とか妙に商売っ気があるくせに応対が横柄で・・・
などと東大寺の株を下げるようなことばかり書いて申し訳ありません。
子供には、分かりやすくインパクトが強くて、とても喜んでいました。

もちろん、穴くぐりもやってきました。

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下のチビは一瞬で抜けて来ました。
上のお兄ちゃんは少し引っかかりながら出て来ました。
私はやめました。多分、途中でふんづまりそうなので(笑)

大仏殿を出て境内を見渡すその広さと、夕暮れの美しさに、ふと時を忘れました。

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ああ、なんと贅沢な時間と空間。







素晴らしい奈良行きでした。

なお、東大寺前でシカ煎餅を買ってシカにあげましたが、あいつらとんでもないです。煎餅目当てに人を噛みます。
妻は噛まれて足にあざができました。

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私も服をつままれまして、途中から半分ケンカ腰。
「こら、おまえら来んな!」
「がっつくなボケ!」
観光地として、この動物の扱いはちょっと考え直した方がいいのでは、と思った次第です。