世代を超えてつなぐこと

私は音楽が好きです。ほかにもいろいろ好きなものはありますが、音楽はいろんな経緯があって、やっぱり一番好きなものです。

 

 

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でも子供のころからずーっと好きだったわけではなく、そもそも好きとか嫌いとかもない、興味なし、から始まったし、好きになってからも、一時期好きではなくなった時もあります。なので、すったもんだの挙句、やっぱり手放せず手元に残ったものが、音楽だった、という感じです。

 

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ただ、その手元に残ったということは、やっぱり大事なことで、自分が死ぬときまで、きっとそばにあるのだろうなと思うわけで、そう思うと、そんな趣味が1つでもあって、自分は幸せだなと思います。

 

 

そうした音楽好きの自分ですが、今ただただ悔やんでいることがあります。それは、子供のこと。

 

 

 

 

私には子供が3人。自分が音楽好きですから、子供たちにもぜひ音楽に親しんでほしいと思い、小学校のころピアノ教室に通わせました。求道的にやる必要はない、ただ音楽を好きでいてほしい、弾くことを楽しんでほしい、と、綺麗ごとの夢を持って。子供を毎週教室まで送り向かい、演奏会には親も一緒に出て、耳コピーのウルトラセブンを子供と連弾したことも。子供たちは、自ら進んでピアノの練習に打ち込むような生真面目さはなかったですけど、なんだかんだ普通に続けてくれているように見えました。でも、それは小学校までの話だったんですね。中学に上がると運動部その他の部活に入り、そちらで人間関係が広がっていく。ふと気が付くと、誰もピアノを弾かなくなっていました。少しは弾いてほしいと連弾の楽譜を作って、一緒にやんない?と誘っても、えー、なんか難しそう、、、誰も乗りません。むしろ、「実はピアノずっと嫌いだったんだよね」という、親として一番ショッキングな答えが返ってきました。

 

 

よくよく考えてみれば、自分が子供の頃がまさにそうでした。いやいやピアノ教室に通わされ、怒られながらの練習を好きになるわけはなく、そりゃそうだよね。子供はなんで自分がピアノやってるかとか考えるわけはないし、そもそも子供は親ではないのですから、好き嫌いも性格も体質も異なる別の生命体なのだから。でも、演奏会に出るというのに練習せず遊んでいる子供を見ると、ついきつく怒ってしまいました。なんでやらんの?演奏会で恥かくのオマエやで。ええ加減にしいや。いやいや、恥かくと思っていたのは親だけでした。私のメンツに子供を巻き込んだだけ?あーもう思い出すものことごとく極悪ですね。

 

 

そういうわけで、我が家の音楽好きは、残念ながら私で終わってしまいました。まあ、仕方がない。私のごり押しがまずかったのです。

 

 

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育てる、伝えるってのは、難しい。できる人はできるんだろうけど、私はムリだ。つい短気になってしまう。育てるのは気長でないと絶対にできないな。と、つくづくそう思います。中学高校の部活で指導教師が体罰に頼って成果を出している、そんなニュースが最近多いですけど、言うこと聞かない子供を短気に怒るのは一番簡単で、怒るほうは難しいことなにも考える必要がなく、子供にとっては嫌いになる一番の近道なんだろうな。

 

 

誰にでも程度の差はあれ、同じような経験はあるんじゃないかなと思います。どういうやり方が正解なのかなんてないのかもしれません。私は次の世代に伝えられなかった。人生に2度はないし、WhatIfもないですけど、もしあったとしたら、もう少し深く考えて、違うアプローチをしたい。

 

 

今日はしんみり。しんみり。そんな日もあるさ。雨でも降ってるのか?まあいいさ!

 

 

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