拍手の文化が消える

拍手について、最近いろいろ思うことがありまして。

 

 

 

拍手は、なにか見ていて「おっ」と感動した時に、たたえるためにすることですよね。

 

 

プロの演奏会で、名演を堪能したとき。

 

高校野球で、泣けるドラマを見せられたとき。

 

講演会で、誰かの講演が「御静聴ありがとうございました」で〆られたとき。

 

みんな、拍手します、よね。

 

 

 

 

もっと身近な話。

 

運動会で、気迫の走りを見せられたとき、校長の閉会の挨拶が終わったとき。

 

町内会で、会長さんが「お疲れさんでした」と〆るとき。

 

上司とカラオケに行って、上司の歌が終わって「いよっ、もりやしんいち!」とかくだらないこと言いながら。

 

子供のピアノ発表会で、子供たちがお辞儀したとき。

 

みんな、拍手、してますか??

 

 

 

運動会の拍手、たぶんみんなあまりしなくなったでしょう。

 

ピアノの発表会で拍手、たぶんみんなあまりしていないでしょう。

 

理由は、権力に縛られていないことと、あとは、ビデオカメラを回していることが多いから手が空いていない、というのがあるかな。

 

 

 

まあカラオケの拍手なんてどうだっていいんですが。

 

ビデオカメラ、便利ですよね。最近はそんなに高価じゃないし。中身の技術的なレベルは一昔前なら一千万円出しても買えないくらいな大変なものなんだけど。

 

家族が、自分の子供の映像を動画で撮りたくて、カメラを回す。

 

昔だったら、専属のカメラマンがいて、イベントのたびにそういうプロに対価を払ってお願いして撮ってもらい、あとでほしい人が有償で買う、というスタイルだったですよね。

 

でも今は違う。家族に1台カメラがあるから、自分で撮る、自分の子供だけ。

 

その結果、拍手ができなくなり、ぱらぱらぱら、と寂しいピアノの発表会。

 

それって、どうなのかなあ、と思ってしまいました。

 

 

 

でも、ビデオカメラ回すなとは言えるわけないよね。自由。それに、我が子かわいいのも当たり前。行き過ぎはアホだけど。

 

だから、やっぱり、サクラを入れて、拍手しなくちゃ雰囲気にするしかないか。

 

 

 

まあ、盛り上がればいいってだけなんだけどね。

 

来年のピアノンノは、ちょっとそういうことも考えようかな。

 

あと、カメラ係の方に、なにかいいことあるようにしないとなあ。たぶん一番大変な作業だから。