風邪の谷のナウシカ

最近は風邪やインフルエンザが流行しています。寒さもたいがいだし、大雪のあとの雪かきで疲れて体力が衰えているところに流行の風邪さんをつかまえてしまい、少々ダウン中です。

 

そんな中、ピアノの演奏会に出てきました。

 

今回私が弾いたのは、2曲。

 

ひとつめは、本番1か月前になって急に息子が弾きたいと言うので、私が急きょ耳コピーして連弾譜をこさえたポケットモンスターの歌。

 

 

息子は今まで「これを弾きたい」と言ったことがありませんでした。教室で習ってくるブルグミュラーなどは興味がさらさらなく、家ではほとんど練習しない。だからちっともうまくなりません。自分が好きではないことでもやらなくてはならないという意識がゼロで、好きでないことには全く労力を注がないたちです。

 

そんな息子でしたから、やりたいと言った時には少し驚きました。でも、これはいい傾向かもしれないと思い、徹夜で楽譜を起こして翌朝渡しました。

 

すると、その曲だけは、1日30分くらいやるようになりました。けっこうスピードも速い曲だし、部分的に難しい指使いもあるので、難しいかなと思いましたが、1か月弱で、ギリギリなんとか形になりました。

 

子供の性格によって、どうやったらうまくいくかというのはまちまちで、どれが正解というのはありません。他人のサクセスストーリーなどなんの参考にもなりません。自分の子供と向き合い、試行錯誤の毎日です。今後、息子がピアノを積極的に続けられるかどうかもわかりません。続けてほしいなとは思うけど、まあ期待せずにおきましょう。

 

 

 

私自身は、ソロで風の谷のナウシカを弾きました。

 

学生時代にクラリネットとピアノで編曲したものを弾いたことがありましたが、今回使った楽譜は、久石譲本人が編曲したものを、ほんの少し部分的にアレンジして弾きやすくしたものです。

 

 

ナウシカは基本的に情景が暗いので、積極的に弾きたいとはあまり思わない曲です。でも、この作曲者本人が編曲したものは、なんというか、とても力が入った編曲になっているなと感じて、やってみたいと思ったのでした。

 

前日の大雪の雪かきで両手指にほとんど力が入らず、左手のオクターブffを全て外してしまい、ぼろぼろでした。

 

 

 弾き終わった後、途方もない疲れが襲ってきました。

 

ナウシカの物語を、最初から最後まで、なぞっていくような、そんな編曲でした。どちらかというと、映画よりは原作のナウシカに近いようなイメージです。暗い、暗い、哀しい、そんな未来のおとぎ話。