先日、坂本龍一が亡くなった。
私は音楽が好きだが、自分ではそんなに弾かない。ピアノ好きだけど、20歳で始めた下手の横好き。もう30年以上前だ。
そのころ、オネアミスの翼という映画をやっていて、その音楽が坂本龍一だった。
クラシックでもない、ポップスでもない、リラックス音楽でもない。自分が知ってるジャンルのどれにも当てはまらなかった。
音楽から受ける印象、情景は、まるで幾何学模様のような、なんとも無形の、なにかではあるんだけど、なんなのか言葉にできない、不思議ななにかだった。でも、不協和音ではない、不快ではないものだった。
戦場のメリークリスマスとか、バルセロナ五輪のテーマとか、鉄道員とか。。。どれも印象深く、坂本龍一でなければ作り出せない世界。
星になった少年の音楽も、素晴らしかったなあ。壮麗で心地よく。
巨匠と言っていいのかな。でも、巨匠だよね。アカデミー取ってるし。
先日、テレ朝の題名のない音楽会に、ビデオ出演していた。後進に向けたメッセージを話していた。今となってはあれが最後の映像だったのか。
同じ世代ではないけれど音楽を好きになったきっかけのひとつが、星になった。
なんか、自分も年取ったなあ。
坂本龍一と、その映画に出演していた昭和の名優に敬意をこめて。
ありがとうございました。お疲れさまでした。