宇宙が大好きなのらねこです。
この季節ですから、街はクリスマス一色です。
クリスマスといえば・・・・望遠鏡!!
・・・・なわけはないですが。
宇宙が好きなご家族なら、きっと子供が望遠鏡や双眼鏡をほしがっていて、サンタさんにおねだりしているのではないでしょうか。
望遠鏡となると、お値段もなかなかそれなりですので、子供にはやはり、双眼鏡かなと思います。
双眼鏡も、いいものはとんでもない値段になりますが、やはり子供でも手軽に持てて、取り扱いが簡単というのは、とても大きなポイントですよね。
そこで、今日はサンタさんの双眼鏡選びについて考えたいと思います。
まず、双眼鏡で、なにをするのでしょう??
そりゃあ、星を見るにきまってますよね。→決まってない!!
じゃあ、どんな星が見えるんでしょう。
双眼鏡・・・普通にサンタさんが買ってくれそうな、お値段1万円以下、固定倍率8倍、口径2.5cmくらいの双眼鏡で観られる星は、けっこう限られます。
月・・・問題なく見えます。これがなんたって一番子供心をくすぐるんじゃないでしょうか。クレーターのひとつひとつまでくっきり見えたら、もう最高ですよね。
太陽・・・絶対見ちゃいけません!!失明しちゃいます!!!!ダメよ~ダメダメ!!
金星・火星・・・まあ、見れますが、そんなに大きく見えるものではありません。
木星・土星・・・土星の輪や木星の縞模様が見えるかというと、ほぼムリです。
星雲など・・・ものによっては見えます!すばるなんかはきれいに見えます。でも、遠くの銀河やガス星雲などは、暗いものはまず見えません。
その他の星たち・・・もちろん見えます。けっこう暗い星も見えると思います。裸眼で観るよりもはるかにたくさんの星があって、びっくりするでしょう。
そんなわけで、なかなか厳しいものです。
では、なんとかして観る方法はないのでしょうか。
結論としてはないのですが、その理由は、やはりいいものは値段が高いというところに尽きます。
土星の環や木星の大赤斑を見たいというのなら、普通に倍率せめて50倍程度の望遠鏡が必要です。しかし双眼鏡にはそんな高倍率のものはありません。双眼鏡では最大30倍程度の製品はありますが、そこまでいくと、ちょっとした手ブレで像が右に左にグラグラしますので、イメージスタビライザ(キャノンが得意)や、三脚に固定するとかの工夫が必要ですが、そんな双眼鏡は、巨大でめちゃめちゃ重いです。持ち運びが難しいですし、なにより子供にサンタさんが買ってあげるような金額ではありません。
というわけで、子供が双眼鏡で星空を見る、というシーンを考えた時には、あまり像がグラグラしない程度の低倍率、というのが現実的な条件です。まあ、標準的な8倍程度が良いと思います。
ここで、倍率というならズームがあるじゃないか!というお話もありますよね。
でも、ズームはあまりオススメできません。ズームの倍率にもよりますが、今出回っている廉価な軽量ズームでは、8倍~15倍~30倍くらいがあるようですが、これら廉価なズームは、実際に観てみたら分かりますが、ズームすると、中心部からはずれるにつれて像がゆがんだりピントが合わなくなったりします。これは廉価ズームの宿命のようなものです。また、ズーム倍率を上げると、当然ながらちょっとした手ブレで像が大きく動きます。ましてや、暗い夜空の星がグラグラ揺れたらどうなるか。せっかく見つけた星が、ちょっと手がふるえただけでどっかに行ってしまい、また見つけるのにひと手間かかってしまいます。
なので、大きく拡大してみたいという欲求は、ここでは捨てます。それは望遠鏡を買った時の楽しみにとっておき、双眼鏡では、月のクレーターや、プレアデス星団や、ちょっと欲張ってオリオン座大星雲、程度にとどめておきましょう。
あと、実際に購入する際には、必ず実際の販売店に行って、自分でのぞきこんでみて、決めるのがよいです。日本製では粗悪品を探すのは難しいですが、海外製では普通にレンズが曇っているとかピントが合わないとか普通にあります。
また、視界が広いかどうかもとても大きなポイント。実際に接眼レンズから覗き込んでみて、どうも視界が狭く感じるとかいうのがないかどうか、チェックしましょう。
もうひとつ。これはちょっとしたことなのだけど、接眼レンズに目を当てた時、ぎゅっと押し当てないとちゃんと見えないものがままあるのですが、それだとメガネを使っている人にはきついですよね。だから、メガネ装着して観るかどうかも考えて、メガネを使う人は、実際にメガネで覗き込んでみて、ちゃんと見えるかどうかを確認しないとです。
子供たちがクリスマスの朝、起きて枕元のプレゼントに歓喜する姿、いいですよね。
その後実際に使ってみてガッカリしないように、いいものを選びましょう!!