ショパンがロシアのワルシャワ侵攻に激昂して汽車の中でブチキレながら書いた曲と言われていたような気がします。
私が初めてこの曲聴いた時に湧いたイメージは、ちょっと違っていました。
最初の右手の和音で稲光がピカッ!
続いて左手で高音から低音に落ちていくようなこれは・・・稲光の後にゴロゴロゴロ〜!
続いて右手の主旋律、それとともに左手が左右を行ったり来たり。この左手は・・・暴風が吹いてる。ビュールルルルルルルルル、ビュルル、ビュルル。
これをずーっと聴いて行くと、右手が稲妻、左手の動きが風、左手の低音部がゴロゴロなんですね。
そして最後、徐々に風がおさまって、雲の切れ間から光がわずかに差し込みひと時の静けさの後に・・・
最後のダメ押し!
ピカッ ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、ドーン、ドーン、ガン・ガン!!(最後のガンは確実に近くに落ちた!)
と私には聴こえました。真面目です。
その暴風雨を昔学生の頃、演奏会で表現しようとしました。
・・・・・・・・警報どころか注意報も流してくれなさそうなそよ風しか起こせませんでした。
なにせ右手稲光ですから。録音機のメーターをバシッと振りきるくらいの瞬発力でアタックしないといけないし。
左手の暴風は演奏中ずーっと続きっぱなしなので、最後のほう完全にスタミナ切れ。
扇風機の「ソフト」みたいな風がひょろひょろと心地いいし。
こんなイメージだよとフレデリックに話したら、どんな顔するかな。
「ちゃうわ、ボケっ」
ってか。
by ユング