今日は、太陽と金星と地球が一直線に並ぶ日でした。
金星の公転軌道は地球の公転軌道と微妙に角度がずれているため、この3つの星が一直線に並ぶのは非常に珍しいのだそうです。次は100年以上先だそうです。
私は昔天文部にいた頃に、水星の太陽面通過は観測したことがありましたが、言われてみれば、金星はありませんでした。
というわけで、ぜひ撮影したいと思っていましたが、当日は朝から雨が降ったり曇ったりで、もうこりゃムリだなと、ほぼ諦めかけていた昼過ぎ、東の空に少し晴れ間が出ました。
これはもしかして、と思ってビデオを持って庭に出ましたら、薄雲ごしに、太陽が見えるではありませんか。
白い太陽の右下に、小さなホクロのようなものが。
金星です。
考えてみれば、金星は地球の内側を周っているため、地球から見たときに綺麗な正円の姿を見ることはないのですね。宵の明星も明けの明星も、どちらも三日月の形しか見たことがありません。もしまん丸に近づくとしたら、地球から見て太陽のほぼ向こう側に行った時ですが、太陽からある程度離れないと星として見えないでしょうし、離れたら正円ではなくなる。
それにしても、昔のマヤ人は、ユリウス暦よりも精密な地球の暦を持ち、相当正確な金星の暦まで持っていたといいます。きっと、こうした現象も予測できていたのでしょうね。
太陽と地球と金星の位置までわかっていたかどうかは分かりませんが、観測の積み重ねというのは、すごいものだなあと、驚かされます。