クリスマスの歌紀行〜ジングル・ベル♪

この曲はクリスマスでまず真っ先に歌う歌ですが、もともとアメリカで1857年にピアポントという牧師さんが感謝祭のために作った歌だそうです。タイトルも「One Horse Open Sleigh(1頭だてのそり)」。なお、「ジングルベル」のJingleとはチリンチリン鳴る鈴のことで、「Jingle Bells」なので、「鈴が鳴る」です。





感謝祭なんて私は知らないのですが、11月の終わりころに七面鳥を食べるそうです。詳しい人いたら教えてください。収穫に感謝するのかな。日本の秋祭り??

そんなわけで、なんだクリスマスじゃないじゃないかという事実に少しビックリ。





その歌詞は英語、ざっくりまとめると、

1番・・・そりに乗るのは楽しいねえ
2番・・・女の子誘ってそりに乗ったらひっくり返っちゃったよ
3番・・・そりでひっくり返ったのを見られて笑われちゃったよ
4番・・・若いんだからそりでガンガンぶっちぎって行くぜ!

というような歌詞のようです。もし間違ってたらご指摘ください。




●やはり、「クリスマス」を思わせる言葉がどこにもありません。宗教的な意味でのクリスマスとは一切関係ないんですね。でも、日本人の私としては、「Jingle Bells」で十分です。鈴がりんりん鳴るといったらクリスマスくらいしかないもん。鐘がガンガン鳴るなら大晦日とかあるけど。除夜の鐘をクリスマスのベルよろしくちりんちりん鳴らしたら大変でしょうなあ。




●1番の最後は「tonight」で締めてあります。
夜??子供だろ!?子供が夜中にそり乗って楽しく笑いながら歌うんか!!!
まあ、昔はこんなだったのかも。いい時代ですね。今私が住んでいるあたりでは、子供は門限5時が普通です。ひんやり寒い月夜にあったかい服着て雪野原に出てそり乗ったら、そりゃあ楽しいでしょうねえ。なんとなく宮沢賢治の「雪渡り」を思い出します。




●それにしても、2番と4番で女の子誘いまくってます(笑)遊んでいるのは子供でしょうか。女の子を後ろに乗せてそりに乗るといったら、私の世代は「アルプスの少女ハイジ」でペーターが後ろにハイジを乗せて滑るのを思い出すんですが、この歌詞の感じはもっとナンパな気がするのですが、牧師さんいいんですかと言いたくなる気もしますが、まあ考えすぎかもしれません。なんか、いいですね。日本でよく歌われている和訳の歌詞にはそんな雰囲気どこにもありませんね。あれ、牧師さんはいいんだっけ。結婚しないのは神父さんでしたっけ。牧師は結婚していいんだっけ。




●そもそもよくよく考えてみると、「馬一頭で牽くそり」ですよね。馬ぞりって、私の頭の中にあるそりとは絶対違いますね。私の頭にあるのは、なにに引っ張られるわけでもなくただ上から下に滑り降りていくだけのそりです。馬ぞりってことは、滑り降りるというよりは、上や水平方向に移動するためのそりなのかな??ということは、そんなにスピード出ないような気がします。




●そこでスピードですが、4番の歌詞で「Two-forty as his speed」と言ってます。240って、単位はなんでしょう。

・時速240km → 新幹線のぞみ並
・時速240マイル(時速386km) → リニアモーターカー
・時速240ヤード(時速0.22km) → 赤子のハイハイ並
・時速240フィート(時速0.072km) → アリの歩み並

わかりません。和訳のサイトを見ると時速38kmとなっています。どういう単位でそうなるんでしょう。まあでも38kmは妥当な気がします。





というわけで、この「夜に子供が女の子誘って馬そりに乗って時速38kmでぶっ飛ばし楽しく笑い歌う」という状況は、なかなか現代では想像しにくいものがあります。当時は本当にそれが普通に行われていたのでしょうか。まあでも、「夜」「馬そり」を「昼」「スノボ」に詠みかえたら、今でも同じですかね。ウィンタースポーツは女の子誘っていくもんですよね。学生時代はけっこうスキーやりましたが、動機はなんも変わらんですな。まあ、言うほど上手くならず、なにもゲット出来ずに終わりましたが(涙)


今後、クリスマスでこの曲を聴く時には、上記のような妄想をめぐらせることになりそうです。







One Horse Open Sleigh



Dashing through the snow, in a one-horse open sleigh,
O'er the fields we go, laughing all the way.
Bells on bob-tails ring, making spirits bright,
What fun it is to ride and sing a sleighing song tonight.

Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way!
O what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.

A day or two ago
I thought I'd take a ride
And soon Miss Fanny Bright
Was seated by my side
The horse was lean and lank
Misfortune seemed his lot
We ran into a drifted bank
And there we got upsot

A day or two ago
The story I must tell
I went out on the snow
And on my back I fell
A gent was riding by
In a one-horse open sleigh
He laughed at me as I there lay
But quickly drove away

Now the ground is white
Go it while you're young
Take the girls along
and sing this sleighing song
Just bet a bobtailed bay
Two-forty as his speed
Hitch him to an open sleigh and crack!
You'll take the lead






参考文献...wikipediaほか